idea factory from newspaper 2003 12 30
1997 and 2004
来年以降は、税金の負担増や、社会保障の負担増が予想されており、
これが、1997年に似ていて、
「1997年の悪夢」を連想させる。
「民間は元気を取り戻してきているが、「官」つまり政治・行政が、
足を引っぱるという構造が、今年は、鮮明になったように思う。」
そのとおり。
政府にも、官僚にも、もはや、最近の経済がわかる者がいない。
そう思っている人も多い。
それでは、やはり、「1997年の悪夢」が再来するのか。
しかし、2004年は、1997年の悪夢にはならない。
もはや、改革が終わった大企業や、新興企業は、政府を必要としていない。
こうした企業は、政府があっても、なくても、
自らの力で、自らの道を切り開けるようになったのである。
今のままでは、21世紀は、
多くの人が、政府が無力化していくのを見ることになるでしょう。
しかし、安心するのは、まだ早い。
政府が必要なくなるのは、改革が終わった大企業や新興企業だけで、
それ以外の者は、政府を必要としている。
しかし、大改革をしなければ、次第に、政府は無力化していく。
これが、新しい階級社会の始まりとなるのです。
改革が終わった大企業や新興企業というグループと、
それ以外のグループに分かれていくのです。
こうならないためにも、21世紀型の政府が必要なのです。
今の政府は、20世紀型の政府のままなのです。
あるいは、戦後復興型の政府なのです。
今のままでは、今後、誰もが、政府の古さに気づき、
失望する時代となるでしょう。